みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま(@fujiko_comic)です。
以前にも藤子・F・不二雄先生の【涙がでた】藤子・F・不二雄の「ノスタル爺」が神漫画すぎた件という記事を書きましたが、今回はその続編になります。
前回の記事では「ノスタル爺」の作品概要や考察・感想などをご紹介しましたが、今回はなぜ「ノスタル爺」という作品からは強烈なノスタルジー(郷愁)を感じるのか?ということに焦点をあてて解説していきます。
藤子先生のSF短編集の中でも「ノスタル爺」が特に好きな方は、ぜひ参考にしてみてください!
- 「ノスタル爺」からノスタルジーを感じる3つの理由
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「ノスタル爺」からノスタルジックを感じる3つの理由
「ノスタル爺」は藤子・F・不二雄先生のSF短編集の中でも、読み終わると「とてつもない切なさ」を感じる人気の高い短編作品です。
私もSF短編集の中で「ノスタル爺」が最も好きな作品なので、なぜこの作品からはこんなにもノスタルジックを感じるのか?ということをずっと考えていました。
今回、結論として以下の3つが理由なのではないかと考えたので、ご紹介していきます。
- 少年時代が蘇るような舞台設定により、物語の始まりから徐々にノスタルジーに埋没していく
- 太吉の郷愁の思い(ノスタルジー)に、同時に読者も引き込まれていく
- 切なすぎるストーリーにより、ノスタルジーへの埋没が完了する
順番に詳しく解説していきます。
物語の始まりから徐々にノスタルジーに埋没していく
物語の始まりは、太平洋戦争に出征していた太吉が、ダムに沈んだ故郷「立宮村」に帰郷する場面から始まります。
そんな太吉がダムに沈んだ立宮村に帰郷する時期は、暑い日差しが差している「夏」となります。
日本人なら誰でも「夏の田舎」という舞台設定に、ノスタルジーを感じたことがあるのではないでしょうか?
忘れそうで忘れたくないような、少年時代の記憶が蘇ってくる「夏の田舎」が作品の舞台となっていることから、ノスタル爺を読んだ読者は、物語の始まりから徐々にノスタルジーに埋没していくのだと考えられます。
太吉の郷愁の思い(ノスタルジー)に読者も引き込まれていく
さらに物語が展開し、実際にはそこに無いはずのダムに沈んだ「立宮村」が太吉の前に出現します。
本当は無いはずの立宮村が現れ、初めは驚きを隠せない太吉でしたが、次第に太吉は故郷の懐かしさに浸っていきます。
太吉が故郷への郷愁の思い(ノスタルジー)に浸っていくのと同時に、作品を読んでいる読者も藤子・F・不二雄先生が描くノスタルジーの世界に完全に引き込まれていくと考えられます。
切なすぎるストーリーによりノスタルジーへの埋没が完了
物語の中で様々な伏線が仕掛けられている「ノスタル爺」ですが、最後の場面で「太吉=気ぶりの爺さま」ということが判明します。
それによって、今まで仕掛けられていた数々の「伏線」が点から線へと繋がり、読者はその切なすぎるストーリーの意味を理解します。
例にとって言えば、気ぶりの爺さまの「抱けえっ!」というセリフは「過去の自分=目の前にいる若い頃の太吉」が、未来で里子と再開できるようにするために、いわば未来を変えるために言ったセリフだと捉えることもできます。
このような切なすぎるストーリーを理解したときに、この作品の読者は完全にこの物語に引き込まれ、そしてノスタルジーへの埋没が完了するのだと私は考えています。
【結論】「ノスタル爺」でノスタルジックのループに浸ってください
ここまで私の稚拙な文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
ただこの記事で本当に伝えたかったことは、物語の中で太吉が郷愁に浸るように、私たちもこの物語からノスタルジーを感じることが、この作品を読む上での最適解なのではないか?ということです。
太吉と気ぶりの爺さまがこの切ない物語をループし続けているように、読者の方もこの作品を読んでノスタルジーのループに迷い込んでみてください。
また、「ノスタル爺」のさらに詳しいあらすじやネタバレ、ノスタル爺を収録するSF短編集を格安価格で読む方法などは、【涙がでた】藤子・F・不二雄の「ノスタル爺」が神漫画すぎた件にて詳しく解説しています。
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