みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま(@fujiko_comic)です。
藤子・F・不二雄先生のSF短編集の中に、「ヒョンヒョロ」というとても有名な名作短編漫画があります。
私は『藤子・F・不二雄SF短編集』の全ての作品を読んだのですが、その中でも「ヒョンヒョロ」の衝撃的すぎる最後のオチに一瞬理解が追いつかなかったことを覚えています。
そこでこの記事では、「ヒョンヒョロ」のネタバレありのあらすじや、作品を読んで感じた感想・考察などを詳しくご紹介していきます。
記事の後半では、ヒョンヒョロをはじめとした『藤子・F・不二雄SF短編集』を数百円の格安価格で読む方法も解説していきます。
- 【ネタバレあり】「ヒョンヒョロ」のあらすじ
- 「ヒョンヒョロ」の考察・感想
- 2ch(なんJ)での「ヒョンヒョロ」の考察・感想
- 「ヒョンヒョロ」をはじめとした藤子・F・不二雄SF短編集をお得に読む方法
この記事の信頼性
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「ヒョンヒョロ」の登場人物を紹介
「ヒョンヒョロ」のあらすじを紹介する前に、登場人物を簡単にご紹介します。
登場人物①:マーちゃん
本作品の主人公。
マーちゃんがうさぎに脅迫状を渡されるところから、この物語がはじまる。
登場人物② :うさぎ(異星人)
かわいい見た目をした宇宙から来たうさぎ(異星人)。
「ヒョンヒョロ」を求めて、マーちゃんに脅迫状を渡す。
登場人物③:パパ
マーちゃんのパパ。
うさぎからの脅迫状を受け取り、慌てて警察に連絡をする。
登場人物④:ママ
マーちゃんのママ。
マーちゃんに渡された脅迫状を信じていなかったものの、本当は子供思いの良い母親。
登場人物⑤:刑事
うさぎからの脅迫状について、担当している刑事。
当初はパパたちの意見に耳を貸さなかったが、うさぎの恐ろしさに気づいてからは態度が変わる。
【ネタバレあり】「ヒョンヒョロ」のあらすじを紹介
ある日、マーちゃんは「円盤に乗ったウサギさんが手紙を届けてくれた」とママに伝えたものの、ママはマーちゃんが嘘をついていると思い、まともに話を聞いてあげなかった。
というのも、ここ最近マーちゃんは「お星さまをひろった」「ミドリ色の狼を見た」「空とぶ大男を見た」など、にわかに信じられないことを頻繁に言っていたからだ。
ママに信じてもらえなかったマーちゃんは、うさぎから渡された手紙を今度はパパに見せる。そこには「きょうはく状 ヒョンヒョロをください くださらないと誘拐するてす マーちゃんどの」という内容が書かれていた。パパは慌てて警察に連絡するも、刑事は子供のいたずらだとして、手紙の内容を全く信じなかった。
うさぎがマーちゃんの前に再び現れ、手紙を読んだかと尋ねるも、パパやママたちが手紙を信用していないことを知る。そこでうさぎは「手紙に誘拐場所や日時が記されていないこと」から説得力がなかったことに気づき、再び手紙を送りつけた。
パパと刑事は再び手紙の内容を確認するが、刑事はそれでも「非常識だ!」と怒鳴りつけ、警察署に帰ろうとする。
しかし、うさぎが刑事の乗り込もうとしたパトカーを不思議な力で消し去ってしまう。それに激昂した刑事がうさぎに拳銃を発砲するも、全く通じないことに恐れを抱き、マーちゃんを交渉に巻き込まないことを条件に取引を進める。
最終的に「ヒョンヒョロ」が何なのかが全くわからなかったパパたちは、約束の時間に手持ちの現金をすべて渡すことにした。しかし、うさぎは紙切れではなく「ヒョンヒョロ」を渡せと要求する。
パパや刑事たちが「ヒョンヒョロがどういうものかわからない」と伝えると、うさぎは「それはあまりにも非常識だ」と突然激昂し、予告通り誘拐を実行した。
その後、マーちゃんが「空からヒョンヒョロと落ちてきたお星さま」を宝箱から見つけ、ママたちに見せようとするも、街はすでに静まりかえっていた。
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藤子・F・不二雄の「ヒョンヒョロ」を考察してみた
ここまで、「ヒョンヒョロ」のあらすじを簡単にご紹介しました。
私もそうだったのですが、「ヒョンヒョロ」は一度読んだだけでは、その予想外すぎるオチを理解できないことが多いと思います。
というわけで、ここからは私なりの「ヒョンヒョロ」の考察や感想、解釈などをご紹介していきたいと思います。
私の考察が必ずしも正解ではないと思うのですが、参考にしていただけたらうれしいです。
そもそも誘拐相手はマーちゃんではなく、地球上の人類全員だった
「ヒョンヒョロ」の物語の序盤は、うさぎの誘拐からマーちゃんを守るストーリーかのように感じると思います。
しかし、そもそもうさぎが差し出した手紙の相手は「マーちゃん」であり、誘拐相手は「地球上の人類全員」だったのではないでしょうか?
うさぎが最初に差し出した手紙を見ると、「マーちゃんどの」という文字を確認することができます。
この手紙から推測すると、そもそもの誘拐相手が地球上の人類全員で、マーちゃんはあくまで「ヒョンヒョロ」を手に入れるための交渉相手にすぎなかったのかもしれません。
そういったことを考えると、うさぎが激昂し「誘拐ヲ実行スル!!」と言ったあと、マーちゃんを除く地球上の全員が消えてしまったことに納得できます。
うさぎとの交渉の過程で、パパが「これ以上子どもを巻き込むのはやめてくれ」と言ったことで、マーちゃんは誘拐されずに済んだという考察をしている方もいらっしゃいますが、このセリフはあくまでオチを読んだ読者をより一層驚かせるための藤子不二雄先生の伏線でしょう。
マーちゃんが手紙を読めず、まだ幼かったことから、パパや刑事たちがマーちゃんを誘拐相手だと勘違いしてしまったことが悲劇のオチとなる原因になったと思われます。
衝撃的な怖いオチから、藤子不二雄先生が伝えたかったこと
交渉相手=マーちゃん、誘拐相手=地球上の人類全員という前提をなしに、この作品を読み進めると衝撃的な怖いオチに一瞬思考が停止します。
しかし、この衝撃的で怖いオチから藤子・F・不二雄先生が伝えたかったことは、「常識に囚われないこと」「子供の言うことにも耳を傾ける必要がある」といったことではないでしょうか?
そもそもママやパパが、「お空からヒョンヒョローとふってきたお星さまを拾った」というマーちゃんの言葉に耳を傾けていれば、このような悲劇の結末にならなかったはずです。
藤子・F・不二雄先生の漫画はコミカルな作品が多いですが、こういった作品の中に込められた深い「意味」を紐解いていくのも面白いかもしれないですね。
なぜうさぎは突然激昂したのか?
うさぎはパパたちが交渉の場面で「ヒョンヒョロ」を持ってきていないこと、かつ「ヒョンヒョロ」を知らないことが分かり、突然激昂します。
その理由に考えられるものとして、うさぎは事前に地球の社会習慣を調査し、最大限の尊重を持って交渉にあたっていました。
それはうさぎの「ボクトシテハ地球ノ社会習慣ヲ尊重スルツモリデ…」と発言していることからも分かります。
そのようにうさぎとしては、人類に対し最大限の配慮を持ったうえで交渉しているにも関わらず、ヒョンヒョロを持ってこない、ヒョンヒョロの価値を知らない人類の失礼な態度の激昂し、全員を誘拐してしまったのだと推測されます。
それにしてもあれだけ見た目がかわいいうさぎが、ラストの結末でここまで激昂するなんてトラウマになりそうですね。笑
ヒョンヒョロの正体とは?
異星人のうさぎが言うには、「宇宙最高最大の価値ある、あのヒョンヒョロ」と言っているので、ヒョンヒョロには相当の価値があるものだと思われます。
しかし、作品の中では最後までヒョンヒョロの正体については説明されていません。
藤子・F・不二雄先生が亡くなられた今は知るすべもないですが、そういった謎が残っている点が、この作品をさらにミステリアスなものにしているのだと思います。
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「ヒョンヒョロ」を読んだ2ch(なんJ民)の考察・感想
ここまで私の「ヒョンヒョロ」に対する考察や感想などをご紹介してきましたが、「ヒョンヒョロ」に関する2chのスレッドも立っていたので、なんJ民の鋭い考察・感想をご紹介していきます。
ここでご紹介する考察・感想は、
という2つのスレから引用したので、気になる方はスレッドの方もぜひチェックしてみてください。
ヒョンヒョロは沢村賞が狙える逸材
ヒョンヒョロ
ボノム底抜けさん
ウルトラスーパーデラックスマン教訓も何もない落ちが悪いだけのF氏の趣味の悪さが溢れる作品
ヒョンヒョロはラストがマジで怖い
ファッ!?
子供を巻き込むなっつったから残ったのか
1人だけ
(アカン)
「ヒョンヒョロ」を収録するSF短編集一覧を紹介
藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は作成された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。
ここでは、「ヒョンヒョロ」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。
- 異色短編集 2巻(ゴールデンコミックス/小学館)
- 藤子・F・不二雄 SF全短篇 1巻(中公愛蔵版/中央公論社)
- 藤子・F・不二雄 [異色短編集] 1巻(小学館叢書/小学館)
- 藤子・F・不二雄[異色短編集] 1巻(小学館文庫/小学館)
- 藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版 1巻(小学館)
- 藤子・F・不二雄SF短編集 2巻(My First BIG/小学館)
- SF・異色短編 4巻(藤子・F・不二雄大全集/小学館)
上記のように「ヒョンヒョロ」は複数のSF短編集に収録されているため、「ヒョンヒョロ」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。
結論を言うと、「ヒョンヒョロ」だけに限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。
藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版
- 巻数:全8冊
- 価格(電子書籍):1,320円
- 価格(紙の書籍):1,980円
『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』には、1冊に10作品以上の短編漫画が収録されており、かつ様々なサイトで販売されているので購入もしやすくオススメです。
「ヒョンヒョロ」を収録する『SF短編集PERFECT版』をお得に読む方法
Amazonなどの電子書籍を販売する52サイトを徹底比較した結果、以下の3サイトにて『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』を数百円の値段でお得に購入できることが分かりました。
- ebookjapan:たくさんのSF短編作品を読みたい方向け
- コミックシーモア:とりあえず1冊SF短編集を読んでみたい方向け
- U-NEXT:SF短編作品と一緒に、藤子先生の映像作品も見たい方向け
上記3サイトでは、初回購入時などに配布されるお得なクーポンを利用することで、「ヒョンヒョロ」などSF短編漫画を多数収録する『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版(1)』を数百円の格安価格で購入することができます。
この中でも合計3,000円の割引でSF短編集を購入できるebookjapanが、個人的に最もおすすめする電子書籍サイトです。
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「でもSF短編集をお得に読める3サイトについて、もう少し詳しく知りたい」
このように感じた方は、【2022年最新版】藤子・F・不二雄SF短編集を超お得に読める電子書籍3サイトにて、それぞれ3サイトの特徴や、向いている方などを詳しく解説しています。
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考察、とても参考になりました。
関係ないけど「ファッ!?」は紹介しなくてもよかったのでは…(困惑)