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藤子不二雄のSF短編「カンビュセスの籤」のあらすじやラストを考察

藤子・F・不二雄 カンビュセスの籤
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みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま(@fujiko_comic)です。

 

終末戦争後の荒廃した地球で生き続ける、不思議な男女の姿を描いたSF短編漫画「カンビュセスの籤(くじ)」

この記事では、そんな「カンビュセスの籤」のあらすじやネタバレ、結末などの考察を詳しくご紹介していきます。

また、「カンビュセスの籤」とあわせて読むことをオススメする藤子先生の短編漫画「ミノタウロスの皿」に関する情報も簡単にご紹介します。

記事の最後では、「カンビュセスの籤」を収録する『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』を数百円の格安価格で購入する方法も解説していきます。

この記事の内容
  • 【ネタバレあり】「カンビュセスの籤」のあらすじ
  • 「カンビュセスの籤」を読んだ感想・考察
  • 「カンビュセスの籤」を収録する『SF短編集PERFECT版』を格安購入する方法

この記事の信頼性

気ぶりの爺さま
気ぶりの爺さま
この記事を書いている私は藤子先生のSF短編愛好家であり、すべてのSF短編112作品を読破しています。
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「カンビュセスの籤」の登場人物

「カンビュセスの籤」のあらすじをご紹介する前に、登場人物について簡単に解説していきます。

登場人物①:サルク

藤子・F・不二雄 カンビュセスの籤 サルク引用:カンビュセスの籤

本作の主人公。

紀元前500年前の時代から時空を超えて、現代にタイムスリップしてきたペルシア王軍の兵士。

登場人物②:エステル

藤子・F・不二雄 カンビュセスの籤 エステル引用:カンビュセスの籤

本作のヒロイン。

終末戦争後に生き残る唯一の人類。放射能汚染された地上からシェルターに逃げ込み、約23万年間もの間、地球外文明からの助けをひたすら待ち続けている。

 

【ネタバレあり】「カンビュセスの籤」のあらすじ

藤子・F・不二雄 カンビュセスの籤 あらすじ ネタバレ引用:カンビュセスの籤

ペルシア王軍の兵士サルクは、何もない砂漠をただ一人で歩いていた。

しかし、どこまで歩いてもオアシスどころか草木一本も生えていない。夜になり疲れ果てたサルクは、岩にもたれながら故郷のことを思い出していた。そのとき突然、サルクの前方に輝く光が見えた。しかし、疲れて動けなかったサルクは一晩休息を取り、翌日に光のある方角に行ってみることにした。

翌朝、サルクは光が見えた方角に向かって歩き出す。しばらく歩くと、立派な石の門がある建物が現れた。

助けを求めるため建物の中を歩いていると、見たこともない機械の前に立つ少女エステルを見つける。エステルに水を食べ物を求めたところで、サルクの意識は途切れてしまった。

目覚めたサルクは知らない部屋でベッドで寝ており、見たこともない服を着せられ、顎髭もきれいに剃られていた。

そこにエステルが食事とお水を持って現れる。一緒に食事を取った二人だったが、言葉が全く通じず、サルクが食事のおかわりをしても断られてしまった。

食事の少なさに不満を持っていたサルクは建物内を物色し、食べ物を持ち出そうとする。しかし、エステルに見つかり激怒され、足かせで行動を制限されてしまった。それでも殺すわけでもなく、許すわけでもなく、決まった時間に食事を持ってくるエステルにサルクは疑問を抱いていた。

ある日、エステルはついに最後の分となった食事を持ってくる。「次の冬眠の時期がきた」とサルクに伝えたエステルは、なんとかサルクとの意思疎通をとるために翻訳機の修理を急いだ。

藤子・F・不二雄 カンビュセスの籤 あらすじ ネタバレ引用:カンビュセスの籤

翌日、ついに翻訳機の修理が終わり、サルクとエステルはお互いのことを話し始める。

まずはサルクから話し始める。

サルクの故郷であるペルシアの国王カンビュセス王は、ヌビアの金脈を手に入れようと5万人の軍勢を率いたものの、途中で食料がなくなり、騎馬や草木も食べ尽くしてしまう。

どうしようもなくなった軍勢は10人1組で籤(くじ)を引き、当たりを引いた者を残りの9人の食料としていたのだった…。

籤の当たりを引いてしまったサルクは恐ろしくなり、仲間の前から逃げ出す。逃げている途中で霧が立ち込める谷を抜けたところ、エステルがいる世界に迷いこんでしまったとのことだった。

 

サルクが話し終えると、次はエステルが自分のことを語り始める。

約23万年前に終末戦争があり、放射能汚染された世界から逃れるため、生き残った人々はシェルターに逃げ込んだ。放射能の消滅を見越して1万年の冬眠をした人々だったが、地球は予想以上に破壊し尽くされており、草一本残っておらず、自給自足は不可能だった。

食料の備蓄が尽きた人々は、藁にもすがる思いで地球外文明にSOSを求める。

救援信号を送り続けながら再び1万年の冬眠に入った23人の人々だったが、冬眠から空けても地球外文明からの応答はなかった。

再度冬眠に入るためには、体力をつけるために食料が必要。そして23人は籤を引き、当たりを引いた者を食料(ミートキューブ)にし、23回(23万年間)も冬眠を繰り返してきたのだった…。

 

話を聞き終わったサルクは自分が食べた食料(ミートキューブ)が人間の肉だったことを知り愕然としていたが、エステルに次の籤を引くことを求められる。戸惑いながら籤を引いたサルクだったが、結果も見ずに籤を投げ捨てる。

しばらく外の世界を歩き回っていたサルクだったが、どこに行っても死をまぬがれないことを悟る。どうせ死ぬならエステルに自分の体を捧げる決心をしたサルクだったが、サルクの引いた籤はハズレであり、エステルは自分がミートキューブになることを伝える。

抗議の意思を示したサルクだったが、「籤は絶対です」と譲らなかった。

束の間の最後のひとときを過ごしたあと、エステルは装置の前で服を脱ぎ、ミートキューブの作り方をサルクに説明するのだった…。

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「カンビュセスの籤」を読んだ感想・考察

藤子・F・不二雄 カンビュセスの籤 考察 感想 解釈引用:カンビュセスの籤

ここからは、私が実際に「カンビュセスの籤」を読んだ感想や、結末などの考察を詳しく解説していきます。

「カンビュセスの籤」のストーリーは史実なのか?

「カンビュセスの籤」を読んだ方の中でも、サルクが語る「10人1組で籤を引き、当たりを引いたものが他の9人に食べられてしまう」というストーリーは史実や元ネタがあるのか気になる方もいらっしゃると思います。

詳しい真偽は分かりませんが、おそらくこのストーリーは藤子・F・不二雄先生のフィクションであると思われます。

と言うのも、カンビュセス王は紀元前500年頃の人物であり、人物に関する伝承はヘロドトスが残した『歴史』という書物に書かれているようですが、その詳細はあまり分かっていないようです。

しかし、書物に書かれてないからと言って「カンビュセスの籤」のようなストーリーが歴史上で一切なかったとも言い切れません

読んだ方それぞれがこの作品に対していろいろな想像をすることで、より一層作品を楽しめるのではないかと思っています。

なぜサルクは時空を超えて現代にタイムワープしたのか?

「カンビュセスの籤」を引き、当たりを引いてしまったサルクは恐れをなして仲間たちの前から逃げ出してしまいます。

追ってくる仲間たちから逃げる途中、サルクは霧深い谷の中にあった「タイム・トンネル」に入り込んでしまい現代にタイムワープしてしまいます。

しかし、なぜサルクは紀元前500年前というはるか昔の時代から、現代にタイムワープしてしまったのでしょうか?

サルクがタイムワープしてしまった明確な理由は分かりませんが、エステルは「あなたが遠い時空の壁を超えて、あたしの前にあらわれた時から……大いなる宇宙意思の存在を確信したわ」と述べています。

もしかしたら、これまでの人類史上において、かつてない困難に立ち向かうために神様(宇宙意思)がサルクを現代にタイムワープさせたのかもしれませんね。

1万年の冬眠の後、地球外文明はサルクを助けにくるのか?

サルクとエステルは籤を引き、そしてハズレ引いたサルクは1万年の眠りにつくことになります。

しかし、1万年の眠りのあと、地球外文明はサルクを助けにくるのでしょうか?

その後の結果は誰にも分かりませんが、エステルの言葉にあるように「大いなる宇宙意思」というものがあるのであれば、きっとサルクは助かるはずだと私は信じています。

しかし、1万年の冬眠後も地球外文明の助けはやって来ずにサルクは亡くなり、人類が滅亡してしまうというストーリーも、藤子先生のSF短編集の結末・オチとしては十分に考えられますね…笑

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2chスレ(なんj)やツイッターでの「カンビュセスの籤」の感想・考察

藤子・F・不二雄 カンビュセスの籤 2ch なんj引用:カンビュセスの籤

ここまでは、私なりの「カンビュセスの籤」の感想・考察をご紹介してきました。

せっかくなので私以外の考察や解釈などもご紹介したいと思ったので、2chスレ(なんj)やツイッターの感想を簡単にご紹介していきます。

2chスレ(なんj)での「カンビュセスの籤」の感想・考察

カンビュセスの籤読んでね

>8
読んだわ
ラストが怖かった

引用:ワイ、藤子F不二雄のSF短編集を読みビビる

 

カンビュセスはいいよなあ
あれはFの最高傑作だ

引用:藤子・F・不二雄のSF短編で打線組んだwwwwww

 

ツイッターでの「カンビュセスの籤」の感想・考察

 

「カンビュセスの籤」が好きな方には「ミノタウロスの皿」もおすすめ

藤子・F・不二雄 ミノタウロスの皿 カンビュセスの籤引用:ミノタウロスの皿

「カンビュセスの籤」のような感動もありながら、少しゾッとする怖い不思議な話が好きな方には、ぜひ藤子先生の「ミノタウロスの皿」もあわせて読んでいただきたいと思っています。

「ミノタウロスの皿」の簡単なあらすじ

主人公が乗った宇宙船は事故により故障してしまったため、近くにあったイノックス星に不時着して助けを求める。

不時着後、ミノアという美しい少女に助けられた主人公だったが、イノックス星は牛が人間を支配している特殊な星だった。

命の恩人であるミノアが、大祭の祝宴で食べられる最高級食材「ミノタウロスの皿」に選ばれていることを知った主人公は、なんとかミノアを助けようとするも…。

「ミノタウロスの皿」は「カンビュセスの籤」とストーリーの内容は大きく異なるものの、読んだあとにはゾッとするなんとも言えない感覚を覚えるSF短編漫画です。

もう少し作品のあらすじや考察を詳しく知りたい方は、藤子・F・不二雄の「ミノタウロスの皿」を考察!お得に読む方法も紹介も参考にしてみてください!

藤子・F・不二雄 ミノタウロスの皿
藤子・F・不二雄の「ミノタウロスの皿」を考察!お得に読む方法も紹介この記事では藤子・F・不二雄のSF短編漫画「ミノタウロスの皿」の考察・感想や、ネタバレありのあらすじなどをご紹介しています。「ミノタウロスの皿」の電子書籍を数百円の格安価格で読む方法もご紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。...

 

「カンビュセスの籤」のアニメ・声優情報

藤子・F・不二雄 カンビュセスの籤 アニメ 声優引用:カンビュセスの籤

「カンビュセスの籤」は短編漫画だけでなくアニメ化もされており、「藤子・F・不二雄のSF(すこし ふしぎ)短編シアター」に収録されています。

カンビュセスの籤のアニメ基本情報
  • 作品名:カンビュセスの籤
  • 原作:藤子・F・不二雄
  • 総監督:笹川ひろし
  • 脚本:金子成人・吉田理世
  • アニメーション制作:アニメーション21
  • 制作:小学館・東宝
  • エンディングテーマ:『Miss YOU』
カンビュセスの籤の声優・キャスト情報
  • サルク:古谷徹
  • エステル:鶴ひろみ
  • キュロス王:田中亮一
  • サルクの父:平野正人
  • エステルの父:堀秀行

アニメ自体かなり古く、貴重なものでもあることから、Amazonでは「カンビュセスの籤」のビデオ(VHS)の販売価格が10,000円を超えていました…。

どうしても「カンビュセスの籤」のアニメが見たい方は、ヤフオクなどのフリマサイトもチェックしてみてもいいかもしれませんね。

 

「カンビュセスの籤」を収録するSF短編集一覧

藤子・F・不二雄 カンビュセスの籤 収録引用:カンビュセスの籤

藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は発表された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。

ここでは、「カンビュセスの籤」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。

「カンビュセスの籤」の収録作品一覧
  • 異色短編集 4巻(ゴールデンコミックス/小学館)
  • 藤子・F・不二雄 SF全短篇 1巻(中公愛蔵版/中央公論社)
  • 異色SF短篇 3巻(藤子不二雄ランド/中央公論社)
  • 藤子・F・不二雄 [異色短編集] 2巻(小学館叢書/小学館)
  • 藤子・F・不二雄 [異色短編集] 3巻(小学館文庫/小学館)
  • 藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版 4巻(小学館)
  • 藤子・F・不二雄SF短編集 3巻(My First BIG/小学館)
  • SF・異色短編 4巻(藤子・F・不二雄大全集/小学館)

上記のように「カンビュセスの籤」は複数のSF短編集に収録されているため、「カンビュセスの籤」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。

結論を言うと、「カンビュセスの籤」に限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。

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  • 価格(紙の書籍):1,980円

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「カンビュセスの籤」を収録する『SF短編集PERFECT版』を格安購入する方法

藤子・F・不二雄 カンビュセスの籤 SF短編集PERFECT版引用:カンビュセスの籤

日本国内の電子書籍52サイトを徹底比較した結果、以下の3サイトにて『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』を数百円の格安価格で購入できることが分かりました。

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  2. コミックシーモア:とりあえず1冊SF短編集を読んでみたい方向け
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「藤子・F・不二雄 SF短編漫画図鑑」管理人。藤子・F・不二雄先生のSF短編集をこよなく愛しており、すべての短編集を読破。SF短編集の素晴らしさを伝えると同時に、お得にSF短編集を読む方法も発信しています。
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