藤子不二雄のSF短編「ドジ田ドジ郎の幸運」とは？ネタバレやオチを考察

 

みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま（@fujiko_comic）です。

 

本記事では、藤子・F・不二雄先生のSF短編漫画「ドジ田ドジ郎の幸運」のあらすじ、ネタバレを詳しくご紹介していきます。

また記事の最後では、「ドジ田ドジ郎の幸運」を収録するSF短編集についても一覧で解説していきます。

この記事の信頼性

 

 

【ネタバレあり】「ドジ田ドジ郎の幸運」のあらすじ

主人公ドジ田ドジ郎はとにかくツイてないサラリーマン。麻雀をやれば一人負けし、犬に靴を盗られる。

意中の女性に良いとこ見せようと、タクシーを拾いに出れば跳ねられ、同僚に出し抜かれる始末。信号に嫌われ、満員電車で押し出され、あらゆる不運が彼にのし掛かっていた。

そんな運命を嘆きながら寝ようとしていたある日、天井から奇妙なロボットが現れ、彼の上に落ちてきた。腹立たしさでそいつを踏みつけたところ、自分は故障して3.5次元を漂流していたが今の衝撃で直ったと言いだす。

宇宙合目的調整機構・統計局均整課偶然係長のゴンスケと名乗ったロボットは、あらゆる確率を平らにならす職務上、受けた恩は返さねばならないと言い張る。

ドジ郎を計測したゴンスケは、あまりの悪運偏値に驚愕し、自分の職務怠慢のせいだと泣いて詫びる。そして、これからは埋め合わせの為に、バカヅキにツかせてやると約束する。

手始めに、壊れた冷蔵庫から冷えたビールを取り出して見せドジ郎を驚かせる。ゴンスケの作り出した偶然により、分子に号令を掛けてエネルギーを奪い冷やしたもので、天文学的確率だが起こり得ない事ではない、と説明する。

いい気分で乾杯する二人。だが、偶然は無限では無く、何処かで埋め合わせが来る。その頃、同僚のツキ山の家では、冷蔵庫が火を吹き火事になっていた。

翌朝目覚めたドジ郎は、変な夢を見たと思い家を出る。すると財布を拾い早速ツキが回って来たと喜ぶも、行く先で次々と財布を拾う。ドギマギしながら交番に届けると、たまたま拾い主が一人に集中する事もある、と理解を示される。

信号で捕まる事も無く、電車も何故か易々と座れ、おまけに倒れ込んで来た美女の胸に顔を埋めるというツキっぷり。

出社すれば、自分と意中の女性以外なんと全員が欠勤だという。皆で示し合わせて海にでも行ったんだろうと怒る上役は、二人に今度のボーナスアップを保証する。

自信の付いたドジ郎は、女性を思い切って海に誘う。

すると当日、海に来たのが偶然にも二人だけで、貸し切り状態で満喫したのであった。

 

「ドジ田ドジ郎の幸運」を収録するSF短編集一覧

藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は作成された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。

ここでは、「ドジ田ドジ郎の幸運」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。

上記のように「ドジ田ドジ郎の幸運」は複数のSF短編集に収録されているため、「ドジ田ドジ郎の幸運」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。

結論を言うと、「ドジ田ドジ郎の幸運」だけに限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。

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