藤子不二雄のSF短編「クレオパトラだぞ」の衝撃的な結末に驚いた件

 

みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま（@fujiko_comic）です。

 

毎日だらだら暮らしながら、人生に絶望している主人公の前世が実はクレオパトラだったというSF短編漫画「クレオパトラだぞ」。

この記事では、そんなSF短編漫画「クレオパトラだぞ」のあらすじ・ネタバレなどを詳しくご紹介していきます。

記事の最後では、「クレオパトラだぞ」を収録する『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』を数百円の格安価格で読む方法も解説します。

この記事の信頼性

 

 

「クレオパトラだぞ」の登場人物

「クレオパトラだぞ」のあらすじ・ネタバレを解説する前に、登場人物を簡単にご紹介します。

登場人物①：楽悟四郎（らくごしろう）

本作の主人公。就職もせず、毎日ふらふらとあてもなく生きている。

ここ最近、自分がクレオパトラになっている夢をよく見ており、自分の前世がクレオパトラだったのではないかと思い始めている。

登場人物②：友人の漫画家

主人公の友人の漫画家。

主人公をモデルとした「クレオパトラだぞ」というタイトルの漫画を、大手出版社の『ビックリコミック』に連載しようとしている。

 

【ネタバレ注意】「クレオパトラだぞ」のあらすじ

定職に就かず毎日ぶらぶらと生活している主人公、楽悟四郎。

人生に絶望し、大量の睡眠薬を飲んで自殺しようとするが、ついに死ぬことすら面倒に感じ始めていた。街をあてもなくぶらぶらし、なけなしの所持金で行きつけの喫茶店に入るも、そこで居眠りをしてしまう。

眠っている間に、自分がクレオパトラになる夢を見ていた主人公。アントニウスと愛し合う所で目が覚め、寝言が迷惑だと言われて喫茶店を追い出されてしまう。

また街をぶらぶらとし、銭湯の前を通りかかるも、もはやお金もなく風呂に入ることすらできない。池のほとりでたたずんでいるうちにまた眠りにつくと、クレオパトラになって豪華絢爛なお風呂に入る夢を見る。

そこへ友人の漫画家が四郎を見つけ、主人公がクレオパトラになった夢について2人で語り合う。

そして知人の漫画家が超一流コミック誌のビックリコミックでクレオパトラをネタにした作品を連載するため、四郎をモデルとした主人公が様々な人生に転生するといった内容の作品を書こうと思っていると打ち明ける。

そんな友人に対し、モデル料を要求する四郎。とりあえず寿司を四郎におごることになった友人は、外に買い出しに出かける。

そうこうしている間に四郎のアパートにはサラ金業者が借金の取り立てに訪れており、大家におどしの伝言を伝えていた。

四郎はいよいよ殺されるとビクビクしていたが、先ほどの友人が言っていた転生の話を思い出す。そこで今の散々な人生はさっさと諦め、また新たな素晴らしい人生を歩むため、四郎は大量の睡眠薬を飲んでしまった。

寿司を注文して帰ってきた友人は、深い眠りに落ちていく主人公に向かって、自分が描こうとしている漫画の話の続きを話し始める。

その漫画の主人公は何度も気軽に自殺するものの、死んだとたんに前世の記憶がよみがえり、「恐竜に食べられる爬虫類」「凶暴な種族に襲われる原人」など、辛い記憶を思い出してしまうという話の内容だった。

しかし、熱心に話す友人を他所に、大量の睡眠薬を飲んだ主人公は眠り続ける。そのうち気分を悪くした友人は、さっさと帰ってしまった。

そして深い眠りに落ち、死んでしまった主人公は、次の人生で「地球最後の人間」という不幸な人生に転生するのであった…。

 

「クレオパトラだぞ」を読んだ方のTwitterでの感想・考察

ここでは、藤子・F・不二雄先生のSF短編漫画「クレオパトラだぞ」を実際に読んだ方のTwitterでの感想・考察をご紹介していきます。

楽悟のように自分の前世をはっきり見てみたい。
【異色短編・クレオパトラだぞ】 pic.twitter.com/2nqO74SPVZ

— カゲル (@zK28DCYwBRvt9ee) January 12, 2021

藤子・F・不二雄先生の「クレオパトラだぞ」という作品がこれに近く、
主人公が、自分の前世がクレオパトラだと分かった途端、「前世がクレオパトラなら、来世はどこかの富豪の家庭にでも生まれるかもしれない」などと考えて輪廻転生を繰り返した挙句…
という話

— ルサーク積民 (@1837oshionoran) August 20, 2019

政治や災害戦争で世の中が混乱して「こんな世に我が子を産み落としてしまった…(ごめんよ…)」って(ネタで)ふと思うとき、いつもなんとなく藤子不二雄の「クレオパトラだぞ」の最後のコマ思い出してたんだけど、改めて画像検索したらちょっと違ってた。 pic.twitter.com/qaPagrZi22

— いーとも16g (@hitam_tomo) March 29, 2020

ダメ中年が転生して大富豪になるのを夢見て、人類最後の子に転生する藤子F不二雄の短編「クレオパトラだぞ」が、近年の粗製濫造な異世界転生モノに対する藤子先生からのメッセージに思えてならない。もちろん、先生は20年以上前に亡くなってるから、そんなわけないんだが。 pic.twitter.com/F2bYEDwI4f

— みどりんor宇宙スズメ (@ba7DIO) February 1, 2020

 

「クレオパトラだぞ」を収録するSF短編集一覧

藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は発表された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。

ここでは、「クレオパトラだぞ」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。

上記のように「クレオパトラだぞ」は複数のSF短編集に収録されているため、「クレオパトラだぞ」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。

結論を言うと、「クレオパトラだぞ」に限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。

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