藤子・F・不二雄のSF短編漫画「ふたりぼっち」のあらすじ・ネタバレ

 

みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま（@fujiko_comic）です。

 

本記事では、藤子・F・不二雄先生のSF短編漫画「ふたりぼっち」のあらすじ、ネタバレを詳しくご紹介していきます。

また記事の最後では、「ふたりぼっち」を収録するSF短編集についても一覧で解説していきます。

この記事の信頼性

 

 

【ネタバレあり】「ふたりぼっち」のあらすじ

ある日突然、ぼく健二の目の前の空間に人が現れた。その人の顔が自分そのものだったことにさらに驚いた。

ふたりで話していくにつれ、いくつかの世界が重なりあって存在するパラレルワールドの境界を飛び越えてやってきた自分だとわかった。ふたりはだんだんともうひとつの世界に興味がわき、よく似ているが少しづつ違うことを知っていく。

死んだ犬が生きていたり、反対運動で建設されなかったマンションがあったり。しかし共通点も多い。ふたりは怖い人も好きな人も同じだった。

心の奥底まで打ち解けられるはじめての相手ができ、意気投合してひとりぼっちじゃない充足感を感じながら、毎日境界を行き来した。家族の目を盗んでいろんなことをふたりぼっちでしたが、ゲームや相撲はまったく勝負がつかなかった。

ライバル意識がわいた「ぼく」はひそかにジョギングで足腰を鍛え始めた。SF漫画も共同で描き始めた。そのうちにストーリーに行き詰まりを感じ始める。

ヒロインが生きていないのだった。原因は自分たちが女の子とつきあったことがないことで、二人が好きな高嶺花子さんに近づこうとするが、どちらも声をかけることができず、押しつけあってしまう。

それから、少しづつ二人にずれが生じてきた。境界の穴も小さくなってきたある日、授業中の落書きを先生に怒られ、同級生にはからかわれた。愚痴をこぼし合おうともうひとつの自分の部屋で待っていると、もうひとりが高嶺さんとかなり親しくなっていたことを秘密にしていたことを知った。

やきもちを焼いたぼくは、もうひとりが不在の時に家族に出たり、その世界の高嶺さんと合作まんがの話題で楽しく会話したりしてしまった。

「そろそろおしまいにしないか？」と問いかけると相手も同じことを感じていた。

穴をふさがるままにすることに決め、最後にふたりで簡単なお別れ会をして、ぼくはひとりぼっちに戻った。

ある日、ぼくの世界の高嶺さんに合作まんがのことをうっかり話しかけてしまった。でも、高嶺さんはクスっと笑ってくれた。ぼくは、新しい世界が開けそうな気がした。

 

「ふたりぼっち」を収録するSF短編集一覧

藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は作成された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。

ここでは、「ふたりぼっち」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。

上記のように「ふたりぼっち」は複数のSF短編集に収録されているため、「ふたりぼっち」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。

結論を言うと、「ふたりぼっち」だけに限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。

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