藤子・F・不二雄のSF短編「鉄人をひろったよ」のあらすじ・ネタバレ

 

みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま（@fujiko_comic）です。

 

本記事では、藤子・F・不二雄先生のSF短編漫画「鉄人をひろったよ」のあらすじ、ネタバレを詳しくご紹介していきます。

また記事の最後では、「鉄人をひろったよ」を収録するSF短編集についても一覧で解説していきます。

この記事の信頼性

 

 

【ネタバレあり】「鉄人をひろったよ」のあらすじ

残業を終えた主人公が車で家路を急いでいたところ、道の真ん中に男が倒れていた。

主人公が車から降り声をかけると、男は瀕死の状態で主人公にリモコンの様な物を渡し「旧帝国陸軍が極秘裏に開発した…」と伝えようとした。しかし、男の状態を見た主人公は慌てて救急車を呼ぶため電話を探しに走った。

慌てすぎて転び、車で病院に運んだ方が早いことに気付いて男の所に戻ったが、男は姿を消していた。

主人公は男からもらったリモコンを思い出し、何だろうとスイッチを入れると何処からともなく「ゴオン、ゴオン」と音がして何かが空を飛びながら近づいてきた。主人公の目の前に降り立ったのは鉄でできた巨大なロボットだった。

驚いた主人公はオモチャと勘違いして、こんな物はいらないと車に乗り込み家に向かった。

家に帰ると庭には、また隣の家の落ち葉がいっぱい落ちていた。主人公が文句を言いながら庭の落ち葉を掃除していると、なんとロボットがいるではないか。

主人公が「どっかへ行け！」と押してもビクともしない。妻に呼ばれて仕方なく家に入ると、妻から犬か猫を拾ってきたと疑われる。

オモチャを拾ったと言い、疑う妻にロボットとリモコンを見せた。孫が見ていたテレビアニメを思い出した妻がリモコンに向かって「鉄人よ、とべ！」と言うと突然ロボットが噴射し飛ぼうとした。

慌てて「やめて」と叫ぶとロボットは止まった。困った二人は家に入り、どうするか話し合いを始めたが中々良い方法が見つからない。

その内に仲の悪い隣人の話になり、興奮した主人公が隣人をぶん殴ってやりたいと口走ってしまう。するとロボットが隣の家に向かって動き出した。

急いでロボットを止めるが、隣人からうるさいと苦情の電話が入り、妻からも何とかしてと言われた主人公は決心をしたのだった。

ロボットに命令して海まで飛んでいき、ロボットに「鉄人よ、深い海の底で安らかに眠る方がおぬしにとって幸せではあるまいか」と話しかけた。

主人公はロボットにリモコンを遠くに投げて追いかけて飛んで行けと命令した。ロボットは命令通りに海へ飛び込んで行った。

一国が命運をかけて開発し、三つの国が追い求めた「鉄人」のあっけない最期であった。

 

「鉄人をひろったよ」を収録するSF短編集一覧

藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は作成された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。

ここでは、「鉄人をひろったよ」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。

上記のように「鉄人をひろったよ」は複数のSF短編集に収録されているため、「鉄人をひろったよ」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。

結論を言うと、「鉄人をひろったよ」だけに限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。

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