【ネタバレ】藤子・F・不二雄のSF短編「ポストの中の明日」のラストやあらすじを解説

 

みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま（@fujiko_comic）です。

 

本記事では、藤子・F・不二雄先生のSF短編漫画「ポストの中の明日」のあらすじ、ネタバレを詳しくご紹介していきます。

また記事の最後では、「ポストの中の明日」を収録するSF短編集についても一覧で解説していきます。

この記事の信頼性

 

 

【ネタバレあり】「ポストの中の明日」のあらすじ

富士山近くの青木ヶ原樹海で、4人の男女が遭難していた。

その内の1人、市川は「こうなることが分かっていた」と語る。市川はいつもそういうところがあった。まだ放送もされていない曲を「聞いたことがある」と語ったりする。仲間にはそれが知ったかぶりだと思われて、非難されていた。

仲間の内の女の子が足を挫く。さらに空も鉛色になり、今にも雨が降りそうだ。夜になった。

市川はあらかじめ予測していたため、毛布を持ってきていた。そして今頃自分たちの家では大騒ぎになっており、夜が明けると救助隊が出るとも語る。なぜ、市川が未来のことが分かるようになったかと言うと、新聞のおかげである。

頭がぼやーッとしたときだけ、当日の新聞が未来の新聞へと変わるのだ。それにより野球の結果から、大きな事件まで分かるようになった。

しかし、それによっていいことは起こらず、逆に事件が起きても解決できないなど、フラストレーションが溜まるばかりだった。

実は樹海に行くときもあらかじめ遭難の記事を読んでいたため、幾度もみんなに中止を呼び掛けていた。だが、みんな一笑に付すばかりだった。

4人とも既に体力は限界に達していた。雨も降ってきて、状況はさらに悪くなる。もはや死ぬのを待つばかりか…。そう考えている市川。

しかし、いきなり彼の目に太陽の姿が目に入る。太陽の方へと走っていく市川。仲間たちはこんな雨の中に太陽が出るわけない、ついにおかしくなったかと、市川を取り押さえにかかる。

それでも市川は仲間の手を振りほどき走る。そしてついにバスを発見した。市川の未来が見える力で、危機を脱したのだ。

4人が涙を流して喜んだところで、物語は終わりを迎える。ちなみにこの後、市川は未来を見ることは無くなったということだ。

 

「ポストの中の明日」を収録するSF短編集一覧

藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は作成された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。

ここでは、「ポストの中の明日」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。

上記のように「ポストの中の明日」は複数のSF短編集に収録されているため、「ポストの中の明日」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。

結論を言うと、「ポストの中の明日」だけに限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。

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