みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま(@fujiko_comic)です。
「ドラえもん」の作者として知られる天才漫画家、藤子・F・不二雄先生が描いたSF短編漫画「ノスタル爺」という作品をご存知ですか?
「ドラえもん」などと比べるとそこまで有名な作品ではありませんが、タイトルの通り切なく、そして美しいストーリーが特徴の傑作ノスタルジック漫画となっています。
この記事では一人でも多くの人にこの「ノスタル爺」という作品を知ってもらうために、作品のあらすじやネタバレの解説、また「なぜこの作品が多くの読者を惹きつけるのか?」といった感想や考察をご紹介していきます。
また記事の後半では、「ノスタル爺」をはじめとした『藤子・F・不二雄SF短編集』を数百円の格安価格で読む方法もご紹介していきます。
- 【ネタバレあり】「ノスタル爺」のあらすじ
- 【考察・感想】「ノスタル爺」が読書を惹きつける3つの理由
- 「ノスタル爺」を読んだ2ch(なんJ)の考察・感想
- 「ノスタル爺」をはじめとした『藤子・F・不二雄SF短編集』をお得に読む方法
この記事の信頼性
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「ノスタル爺」の登場人物を紹介
「ノスタル爺」の作品紹介の前に、まずは登場人物を簡単にご紹介していきます。
登場人物①:浦島太吉
本作の主人公。戦争に徴兵されたことにより、許嫁の里子と離れ離れになってしまう。
戦争が終結したあとも30年間ジャングルに潜伏していたことから、新聞などでは「最後の皇軍」と報道されていた。
登場人物②:里子
浦島太吉の許嫁。
太吉の幼い頃からの幼なじみで、太吉が戦争に行く直前に結婚式を挙げた。最後まで太吉の帰りを待っていたが、太吉が帰国する前に亡くなってしまった。
登場人物③:気ぶりの爺さま
浦島家の土蔵に閉じ込められている老人で、通称「気ぶりの爺さま」と呼ばれている。
気が触れていることから土蔵に閉じ込められているが、人間には害を及ぼさない。
登場人物④:太吉の父
立宮村の名家「浦島家」の当主。
太吉が戦争に徴兵される前に、半ば強引に里子との結婚式を挙げさせる。
登場人物⑤:太吉のおじ
太吉のおじ。戦争から帰国した太吉に、ダムに沈んだあとの立宮村周辺を案内した。
太吉の戦死の広報が入ったあと里子に再婚を勧めたが、聞き入られることはなかった。
【ネタバレあり】「ノスタル爺」のあらすじを紹介
次に「ノスタル爺」のあらすじを簡単にご紹介していきます。
本作主人公の浦島太吉は、太平洋戦争の終戦を知らずに、一人孤島のジャングルに30年間こもっていた。
戦争が終結したと知った太吉は帰国を果たすも、故郷の立宮村がダムの底に沈んでしまったことを知る。また、自分の出征前に結婚した幼なじみの里子は、太吉の戦死広報(誤報であった)を受け取ったあと、誰とも再婚せずにひっそりと亡くなってしまっていたことも知ることになる。
太吉はおじに「里子を再婚させてあげて欲しかった」と嘆きながら、里子と両親の墓参りを済ませる。
ダムの底に沈んでしまった故郷を思い出しながら、太吉はできる限り村があった場所の近くまで歩いていった。
そのとき突然、太吉の中に漠然とした予感が走り、村の方に走り出した。そして太吉の前にはあるはずのない「立宮村」が広がっていた。太吉は自分の気が狂ったのかと思ったが、慣れ親しんだ故郷の郷愁に溺れていくことになる。
たまたま通りかかった幼い里子を見つけた太吉は、つい抱きしめてしまう。しかし、里子が泣き出してしまい、村の駐在員や男たちに捕まってしまった。
太吉は自分が浦島家の人間だということを駐在員に伝えたため、浦島家に突き出されることになる。しかし、太吉の父(浦島家当主)は当然、太吉の言うことを一切信じなかった。
金を渡され「村から出て行け」と言われたが、もう二度と故郷を失いたくない太吉は、土蔵に閉じ込められてでも立宮村に残ることを伝える。
「気ぶりの爺さま」として土蔵に閉じ込められた太吉は、外から聞こえる幼い頃の自分と里子の声を聞きながら、満たされた表情を浮かべていたのだった…。
記事の冒頭でもご紹介しましたが、この「ノスタル爺」は藤子・F・不二雄先生が描かれた短編漫画となっており、1話のみで構成された作品となっています。
あくまで短編漫画なのですが、読んだ後はまるで映画1本を見たかのような充足感を得られ、そしてどこか懐かしさを感じる作品となっています。
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【考察・感想】「ノスタル爺」が読者を惹きつける3つの理由
次に「なぜノスタル爺はここまで多くの読者を惹きつけるのか?」ということについて、私なりの感想や考察を書いていきます。
結論として、「ノスタル爺」が読者を惹きつける理由には以下の3つがあると思っています。
- 夏の田舎が作品の舞台となっている
- 美しく、そして切ないストーリー
- その驚きの結末と数々の伏線
それぞれ詳しく考察していきます。
1. 夏の田舎が作品の舞台となっている
物語の舞台は、主人公の故郷である多くの自然に囲まれた里山の集落「立宮村」。古き良き時代の小さな村が舞台として、ストーリーが展開していきます。
また主人公の浦島太吉が、太平洋戦争で残された孤島から帰郷する季節は「夏」。
「夏の田舎」という組み合わせからは、多くの日本人が切なさやノスタルジックを感じることが多いはずです。
実際、「サマーウォーズ」や「菊次郎の夏」といった夏の田舎を舞台とした作品を見ると、ノスタルジックな気持ちになる方も多いはず…!
このような物語の舞台・季節も、この作品が多くの読者を惹きつける1つの要因ではないかと思っています。
2. 美しく、そして切ないストーリー
物語では、戦争により引き離された2人の運命のストーリーが描かれています。
戦争という切ない時代背景となっている物語ですが、それでも太吉のことを思い続け、太吉の戦死の知らせが届いても死ぬまで独身を貫いた里子の美しい姿にも言及されています。
また、太吉が帰郷する前にダムの底に沈んだはずの「立宮村」が、太吉の前に姿を表します。
そこにあるはずのない故郷の村があるという非日常、そして非現実的な世界に太吉が紛れ込むように、漫画の読者もこの神秘的なストーリーに紛れ込んでしまうのではないでしょうか?
このように切なく、そして悲しい二人の美しい物語が多くの読者を惹きつける理由と言えるでしょう。
3. その驚きの結末と数々の伏線
おそらくこの作品を読んだ多くの読者が、最後の結末に驚かれたのではないでしょうか?
そしてこの結末を知った上で、再度この漫画を読んでみると、物語のセリフの中に数々の「伏線」が仕掛けられていることに気づきます。
「里子が死んで間も無くだったよ。後を追うようにな。」(太吉のおじ)
「抱けえっ!」(気ぶりの爺さま)
「せめておまえの子どもでも残っていれば生きる張りもあったろうに…」(太吉のおじ)
「ぼくは一度失ったものを二度も失いたくありません」(太吉)
出典:『ノスタル爺』
気ぶりの爺さまの「抱けえっ!」という名言も、その後の「せめておまえの子どもでも残っていれば生きる張りもあったろうに…」という発言を考えると、その意味を理解することができます。
「里子が死んで間も無くだったよ。後を追うようにな。」というセリフも、気ぶりの爺さまの本当の正体を考えると納得がいきます。
そして「ぼくは一度失ったものを二度も失いたくありません」という発言は、一度失った村、そして里子をもう二度と失いたくない、二度目はどんな形であれ里子の近くにいてあげたいという太吉の本音の発言だったのでしょう。
このように短い漫画であるにも関わらず、数々の伏線が仕掛けらた切ないストーリーであるからこそ、この作品が多くの読者を惹きつける理由なのではないかと思っています。
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「ノスタル爺」を読んだ2ch(なんJ民)の考察・感想
ここまで私なりの「ノスタル爺」を読んだ感想・考察を紹介してきましたが、2016年1月21日に藤子・F・不二雄のノスタル爺とかいう傑作という2chのスレッドがたっていたので、「なんJ民」の感想・考察も引用したいと思います。
もっと気になる方は直接2chのスレッドまで行って、なんJ民の鋭い感想・考察を読んでみてください!
約40年前とは到底思えないクオリティ
現代の作家が束になっても藤子先生を超えられるきがしないわ
結論
藤子・F・不二雄は間違いなく天才
「ノスタル爺」を収録するSF短編集一覧
藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は発表された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。
ここでは、「ノスタル爺」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。
- 異色短編集 4巻(ゴールデンコミックス/小学館)
- 藤子・F・不二雄 SF全短篇 1巻(中公愛蔵版/中央公論社)
- 異色SF短篇 2巻(藤子不二雄ランド/中央公論社)
- 藤子・F・不二雄 [異色短編集] 2巻(小学館叢書/小学館)
- 藤子・F・不二雄 [異色短編集] 3巻(小学館文庫/小学館)
- 藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版 2巻(小学館)
- 藤子・F・不二雄SF短編集 4巻(My First BIG/小学館)
- ビッグコミック×藤子・F・不二雄 SF短編集 下巻(ビッグコミックス/小学館)
- SF・異色短編 1巻(藤子・F・不二雄大全集/小学館)
上記のように「ノスタル爺」は複数のSF短編集に収録されているため、「ノスタル爺」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。
結論を言うと、「ノスタル爺」に限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。
藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版
- 巻数:全8冊
- 価格(電子書籍):1,320円
- 価格(紙の書籍):1,980円
『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』には、1冊に10作品以上の短編漫画が収録されており、かつ様々なサイトで販売されているので購入もしやすくオススメです。
「ノスタル爺」を収録する『SF短編集PERFECT版』をお得に読む方法
日本国内の電子書籍52サイトを徹底比較した結果、以下の3サイトにて『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』を数百円の格安価格で購入できることが分かりました。
- ebookjapan:たくさんのSF短編作品を読みたい方向け
- コミックシーモア:とりあえず1冊SF短編集を読んでみたい方向け
- U-NEXT:SF短編作品と一緒に、藤子先生の映像作品も見たい方向け
上記3サイトでは、初回購入時などに配布されるクーポン・ポイントを利用することで、「ノスタル爺」などSF短編漫画14作品収録する『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版(2)』を数百円の格安価格で購入することができます。
この中でも合計3,000円の割引でSF短編集を購入できるebookjapanが、個人的に最もおすすめする電子書籍サイトです。
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※作品名から個別の解説記事に移動できます。
- 休日のガンマン
- スタジオ・ボロ物語
- 定年退食
- 権敷無妾付き
- ミラクルマン
- ノスタル爺
- コロリころげた木の根っ子
- 間引き
- 箱舟はいっぱい
- アン子大いに怒る(赤毛のアン子)
- やすらぎの館
- ポストの中の明日
- どことなくなんとなく
- ボクラ共和国
「でもSF短編集をお得に読める3サイトについて、もう少し詳しく知りたい」
このように感じた方は、【2022年最新版】藤子・F・不二雄SF短編集を超お得に読める電子書籍3サイトにて、それぞれ3サイトの特徴や、向いている方などを詳しく解説しています。
「せっかくSF短編集を購入するなら、できるだけお得に購入したい」と少しでも思った方は、ぜひ下記の記事も参考にしてみてください!
【結論】藤子・F・不二雄の「ノスタル爺」は神漫画です
というわけで今回は、藤子・F・不二雄先生が傑作SF短編漫画「ノスタル爺」のあらすじや考察などをご紹介しました。
作品自体は本当に素晴らしいの一言ですが、あまり有名な作品ではないため、少しでも多くの人に知ってもらうためにこの記事を作成しました。
この記事がきっかけで、一人でも多くの方に「ノスタル爺」を知っていただけたら幸いです。
ということで、今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました!
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