藤子不二雄のSF短編「おれ、夕子」を考察！あらすじや結末のネタバレ

 

みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま（@fujiko_comic）です。

 

本記事では、藤子・F・不二雄先生のSF短編漫画「おれ、夕子」のあらすじ、ネタバレを詳しくご紹介していきます。

また記事の最後では、「おれ、夕子」を収録するSF短編集についても一覧で解説していきます。

この記事の信頼性

 

 

【ネタバレあり】「おれ、夕子」のあらすじ

夕子という少女が亡くなった。夕子の死後、友人であった佐藤の身に、不思議なことが起こり始める。

ある朝、目を覚ました佐藤は、自分の首にネックレスが付いているのに気付き驚いた。それは、亡くなった夕子のものであった。

なぜ自分が夕子のネックレスを身につけているのか、全くわからなかったが、ネックレスを返すべく、佐藤は夕子の父の元へ向かう。

夕子の父というのが、何やら科学者らしいのだが、佐藤は少し不気味がっていた。夕子の父曰く、夕子は佐藤に想いを寄せており、日記に佐藤の名前が何度も出てきたというのだ。

そんなこともあってか、夕子の父は、会うたびに佐藤の顔をまるで観察でもするかのように見てくるのだ。

ある日佐藤は、女性の服を身につけて目が覚めた。なぜそんな格好をしているのか、ネックレス同様、全く記憶にないのだ。

そんな中、クラスメイトが驚きの話を打ち明ける。何と、夜半に夕子の幽霊を見たと言うのだ。証拠の写真まであると言うので見てみると、そこに写っていたのは、佐藤が失くしたパジャマを身につけた、夕子の幽霊らしき人物であった。

佐藤はいよいよ夜間の自分の身に何かおかしな事が起きていると思い、徹夜でその真相を突き止めようとした。

襲いかかる睡魔に負けじと、バットで自分に喝を入れる佐藤。しかし、力尽きて眠ってしまう。

その後、気がつくと佐藤の姿は夕子へと変貌を遂げていたのだ。父の元へと走り出す夕子。これこそ、目撃された夕子の幽霊の正体だ。

父と向かい合う夕子は、自分が死んでいることに気付き、ここに居てはいけないはずだと訴える。夕子に対し、父はことの真相を告げ始める。

科学者として、遺伝子と細胞について研究を重ねた父は、ウサギの毛色を一定時間変える実験に成功していた。それを応用し、夕子の死後、採取したDNAを佐藤に注入し、佐藤が夕子に変身するのを待ち侘びていたのだ。

しかし、そんなことは間違っていると夕子に諭され、今宵限りと、父娘の最後の時間を過ごすのだった。

 

「おれ、夕子」を収録するSF短編集一覧

藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は作成された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。

ここでは、「おれ、夕子」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。

上記のように「おれ、夕子」は複数のSF短編集に収録されているため、「おれ、夕子」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。

結論を言うと、「おれ、夕子」だけに限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。

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