みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま(@fujiko_comic)です。
飛行機事故から目が覚めると、世界の全てが変わってしまっていたSF短編漫画「みどりの守り神」。
この記事では「みどりの守り神」のあらすじやネタバレ、作品を読んだ感想や考察をご紹介していきます。
記事の最後では、「みどりの守り神」を収録する『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』を数百円の格安料金で購入できる方法も解説していきます。
- 【ネタバレあり】「みどりの守り神」のあらすじ
- 「みどりの守り神」を読んだ感想・考察
- 「みどりの守り神」を収録する『SF短編集PERFECT版』を格安購入する方法
この記事の信頼性
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「みどりの守り神」の登場人物
「みどりの守り神」のあらすじをご紹介する前に、登場人物を簡単にご紹介します。
登場人物①:深見みどり
本作の主人公。
乗っていた飛行機が事故により墜落してしまう。もう1人の生存者である坂口五郎とともに、歩いて東京を目指す。
登場人物②:坂口五郎
飛行機事故のもう1人の生存者。
みどりと一緒に東京を目指すが、心ない暴言や態度でみどりを悲しませる。最後は「ある事実」を知ることになり、発狂して行方不明となってしまう。
登場人物③:白河貴志
元P・B・Pテレビのアシスタントディレクターである27歳。
世界で起こった事件に対して、自分なりの考えを持っている。最後はみどりと2人で「自分の説」を確かめる探検に出発する。
【ネタバレ注意】「みどりの守り神」のあらすじ
主人公である深見みどりと両親が乗っていた飛行機は、事故により墜落してしまう。
しばらくしてから森の中で目を覚ましたみどりだったが、一緒に飛行機に乗っていた父親と母親がいないことに気づく。2人を探すために走り出そうとしたところ、突然ある青年に引き止められる。
青年の名前は坂口五郎。みどりと同じく事故にあった飛行機に乗っていた学生だった。
みどりは墜落した飛行機がどうなったかを坂口に尋ねるも、事故での生き残りは2人だけだと伝えられる。
しばらく泣いていたみどりだったが、前日に飛行機で目覚め、坂口と2人で山を降りた記憶をだんだんと思い出してきた。
みどりが泣き止んでから麓の街へ出るために歩き続ける2人。しかし、どれだけ歩いても街は現れず、みどりは次第に靴づれによって歩けなくなってしまう。
それに対し、心ない乱暴な言葉遣いをする坂口だったが、最後は何とか2人で小さな集落にたどり着く。
助けを求める2人だったが、民家はもぬけの殻。
とりあえず民家で一晩過ごすことにしたが、食事を食べながら坂口は、「核戦争により自分たち以外の生物が絶滅してしまったのではないか?」という説を展開する。
坂口の説を確かめるため、みどりは「明日は朝早く出発しよう」と提案するも、「その足でか!?偉そうに言うな。僕におぶわれなくちゃ、ろくに歩けもしないくせに。」とまた坂口に酷い言葉を言われる。
悲しむみどりだったが、坂口に迷惑をかけないためにも足が少しでも良くなるよう願いながら眠りにつく。
翌朝目が覚めると、一晩で部屋が緑色のコケのようなもので覆われていることに気づくみどり。また理由はわからないものの、傷だらけだった足は見事に完治していた。
外に出ると、坂口は川を下るためにイカダを作っていた。しばらくはイカダで安全に川下りをしていたが、座礁していた船にぶつかり2人は川に投げ出されてしまう。
泳げない2人は溺れて意識を失ったが、目が覚めると「木のつる」にぶら下がり助かっていた。なぜ助かったのか疑問に思いながらも、またジャングルの中を歩き出す2人。
やがて2人はジャングルの中に建つビルを発見する。なんとその場所は緑の植物に覆われる変わり果てた「東京」だった…。
世界で一体何が起こってしまったのか、新聞で確認する坂口。
新聞によると、どこかの国が秘密兵器として開発したウイルスが外部に漏れ、地球上の人間や動物を絶滅させてしまっていたのだった…。
その事実にうろたえる坂口。みどりは坂口に希望を持つように言うものの、坂口は発狂し「ギャヒョー」と叫びながら走り去ってしまった。
1人になってしまったみどりは、長い距離を歩いて自分の家まで帰宅する。
出かける前と何も変わっていない自宅に涙を流したが、「1人ぼっちで生きていけそうにないもの」と言い、リストカットで自殺しようと試みた。
しばらくして目覚めたみどりは、自分が寝ているベッドの横に知らない男性がいることに気づく。男性は「安心して眠りなさい。みどりの守り神がついててくれるよ。」と言い、みどりは再び眠りにつく。
次に目が覚めたみどりに、男性(白河貴志)はみどりを助けたのは緑色のカビであること、そして雪崩に巻き込まれてしまった自分も緑色のカビに生き返らせてもらったことを伝える。
また、ウイルスが世界中の動物が絶滅させてから何百年と経過しており、独自の進化を遂げた植物が動物の吐き出す二酸化炭素を求め、人間たちを生き返らせているという説を説いた。
みどりの守り神(カビ)によって、生き返った人々を探す旅に出発する2人。
2人の上空には、鳥たちが空高く飛び去っていったのだった…。
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「みどりの守り神」を読んだ感想・考察
次に「みどりの守り神」を読んだ感想や考察をご紹介していきます。
ラストの結末についても考察しているので、参考にしていただければうれしいです!
地球上の動物を絶滅させた奇病はコロナウイルスを彷彿とさせる
「みどりの守り神」は、どこかの国が生物兵器として開発したウイルスにより、人間を含む地球上の生物が絶滅してしまうというストーリーです。
ウイルスの感染力や致死率は大きく異なるかもしれませんが、世界的に感染爆発しているという点では「コロナウイルス」を彷彿とさせる作品と言えそうです。
藤子・F・不二雄の短編集でみどりの守り神って作品があったな。
コロナのニュースを見る度に思い出す作品だ。#みどりの守り神
— TAKA MAN (@TAKAMAN02345158) March 27, 2020
また、藤子先生のSF短編集には、世界的にウイルスが感染爆発するというストーリーの「流血鬼」という作品があるので、気になる方は藤子不二雄のSF短編漫画「流血鬼」を考察!アイアムレジェンドとの関係は?も参考にしてみてください。
極限状態になった人間は坂口五郎のようになってしまうのか?
「みどりの守り神」の序盤では、坂口五郎がみどりに心ない態度をとるシーンがとても目立ちます。
おそらく坂口五郎も悪い人間ではないと思いますが、食料や水もないような極限状態では、あのような態度をとってしまうのは仕方のないことなのかもしれないですね…。
それでも、もう少しみどりに優しく接してあげて欲しいと思うのは、きっと僕だけじゃないはずです(笑)。
ラストの結末で「空を飛んでいく鳥」は何を意味しているのか?
「みどりの守り神」は、みどりと白河貴志が他の人間を探す旅に出発する際に、上空で鳥たちが飛び去っていく結末で終了します。
この「空を飛んでいく鳥」は、おそらく動物たちが「みどりの守り神(カビ)」によってどんどん生き返り始めていることを表現していると考えられます。
ということは、旅に出発した2人が他の人間と出会える可能性も十分にあるかもしれませんね!
また、私なりの考察なのですが、みどりの父親と母親ももしかしたら生き返っている可能性があるのではないかと考えています。
というのも、「みどりの守り神(カビ)」は比較的保存状態の良い動物の細胞を再生する力があることが分かっており、実際にみどりも飛行機事故から生還しています。
みどりたちが乗っていた飛行機は事故後も機体が大破せずに原型をとどめていたので、保存状態が良ければ父親と母親も生き返っている可能性は十分にあるかもしれませんね。
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「みどりの守り神」に対する2chやTwitterでの感想・考察
ここまで私なりの「みどりの守り神」の考察を解説してきましたが、せっかくなので2chスレ(なんj)やTwitterでの感想・考察もご紹介していきます。
「みどりの守り神」に対する2ch(なんj)での感想・考察
みどりの守り神 けっこう好きだなあ。
救いがあるところがいい。
俺が同じ立場だったら女の子にはめちゃくちゃ優しくしてやるんだが…>114
俺も童貞の頃はみどりの守り神の青年と同じ立場になったら
女の子に超優しくしてやるのにって思ってたが
初めて自分に彼女が出来て、つきあってる内に自分では優しいつもりで
テンパると冷たい態度を取ったり、酷い言葉を吐いてる自分に気付いて
改めてみどりの守り神のリアルさに感心した
しかしみどりの守り神の男は本当リアルだよな
みどりの守り神は子供心にすごい衝撃やったわ
「みどりの守り神」に対するTwitterでの感想・考察
「みどりの守り神」飛行機事故で助かった二人。行けども行けども異空の密林は続く。人も動物も昆虫もいない密林で、人間との共生関係を築きたい変異したカビや植物は二人の味方をする。
そしてとうとう世界で何が起きたのかを二人は知ることになる。 pic.twitter.com/Xi7EqgYRdy— cmk2wl (@cmk2wl) May 25, 2016
強力な細菌兵器の流出で人類滅亡!?という『復活の日』で書かれた事態を読むと、藤子F先生の『みどりの守り神』を思い出します。『みどりの…』でもそんな事態が別の切口で描かれてますね。中性子爆弾の話題が出てくるところもこの2作品の共通性です。
(画像1枚目は初出版、2枚目は単行本版のトビラ) pic.twitter.com/jRODzZlo8B— 稲垣高広(仮面次郎/koikesan) (@kamenjiro) May 15, 2020
#自分の人生においてトップ10に入る漫画をあげてけ#漫画の日 #藤子F不二雄
🍥ドラえもん
🍥パーマン
🍥エスパー魔美
🍥キテレツ大百科
🍥ミノタウロスの皿
🍥俺と俺と俺
🍥カンビュセスの籤
🍥流血鬼
🍥みどりの守り神
🍥ヒョンヒョロ
他にもあるけど敢えて1人の作者だと…笑— 璃瑩🍟 (@AoiTakarabako) February 9, 2017
藤子F不二雄先生の
『みどりの守り神』という作品、
私 大好きな漫画でして、なんとなく久々に読み返してみたのですが、いま見るとゾッとする描写がありましてね・・。
言っちゃうとネタバレになっちゃうので言いませんけど、お持ちの方は良かったらぜひ読み返してみてください。・・・。 pic.twitter.com/LXg14T4cCe
— かねこ 統 (@sam_neco) April 28, 2020
「みどりの守り神」が好きな方は「絶滅の島」もおすすめ
「みどりの守り神」のような不思議なストーリーが好きな方は、ぜひ藤子先生のSF短編「絶滅の島」もあわせて読むことをおすすめします。
「絶滅の島」の簡単なあらすじ
アンデス山中に突然現れた宇宙人によって、地球人はほぼ絶滅するまでに数が減らされていた。
そんな中、偶然「秘島ツアー」に来ていた27人は宇宙人からの襲来を逃れていた生き残りだった。
しかし、宇宙人からの襲来から2年後、ついに主人公たちが暮らす離島も襲撃される。
主人公のシンイチは、連れ去られたカオリを何とか助けようとするも…。
「絶滅の島」と「みどりの守り神」はストーリーの内容は大きく異なる作品ですが、主人公たち以外の人類はほぼ絶滅しているといった共通点を見つけることができる短編漫画です。
実際に藤子・F・不二雄先生自身が、「絶滅の島はみどりの守り神とまったく同じテーマを裏返しにした一つの実験作品」という言葉を残しているほどです。
「みどりの守り神」が好きな方は必ず楽しめる作品だと思うので、時間とお金に余裕がある方は、ぜひ「絶滅の島」もあわせて読んでみてください!
「絶滅の島」に関する情報は、【ネタバレあり】藤子・F・不二雄のSF短編「絶滅の島」を紹介にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「みどりの守り神」のアニメ・キャスト情報
「みどりの守り神」はSF短編漫画だけでなく、「藤子・F・不二雄のSF(すこし・ふしぎ)短編シアター」にてアニメーション化されています。
- タイトル:みどりの守り神
- 原作:藤子・F・不二雄
- 監督:出崎哲
- 脚本:今泉俊昭
- キャラクターデザイン:清水恵蔵
- 絵コンテ:滝沢敏文
- 演出:向後知一
- アニメーション制作:マジックバス
- 制作:小学館、東宝
- 深見 みどり:玉川沙己子
- 坂口 五郎:矢尾一樹
- 白河 貴志(しらかわ たかし):荒川太郎
- みどりの母:山口奈々
- みどりの父:梅津秀行
- お天気お姉さん:鈴木砂織
「みどりの守り神」のアニメ動画を収録したVHS(ビデオ)はAmazonなどでも販売されていますが、古く価値の高いもののため、価格は2万円を超えていました…。
アニメ版の「みどりの守り神」も見てみたいですが、余程のマニアではない限り、なかなか手が出せない金額ですね(笑)
また、下記のビデオには、先ほどご紹介した「絶滅の島」もあわせて収録されてるようですね。
話は逸れるのですが、世にも奇妙な物語の「峠の茶屋」という作品も「みどりの守り神」とストーリーが少し似た作品となっています。
「みどりの守り神」が好きな方は、「峠の茶屋」もぜひチェックしてみてください!
「みどりの守り神」を収録するSF短編集一覧
藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は発表された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。
ここでは、「みどりの守り神」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。
- 藤子不二雄SF短編集 宇宙人(サンコミックス/朝日ソノラマ)
- 藤子・F・不二雄 SF全短篇 2巻(中公愛蔵版/中央公論社)
- 少年SF短篇 1巻(藤子不二雄ランド/中央公論社)
- 藤子・F・不二雄SF短篇集 1巻(中公文庫コミック版/中央公論社)
- 藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版 3巻(小学館)
- 藤子・F・不二雄SF短編集 3巻(My First BIG/小学館)
- 少年SF短編 2巻(藤子・F・不二雄大全集/小学館)
上記のように「みどりの守り神」は複数のSF短編集に収録されているため、「みどりの守り神」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。
結論を言うと、「みどりの守り神」に限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。
藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版
- 巻数:全8冊
- 価格(電子書籍):1,320円
- 価格(紙の書籍):1,980円
『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』には、1冊に10作品以上の短編漫画が収録されており、かつ様々なサイトで販売されているので購入もしやすくオススメです。
「みどりの守り神」を収録する『SF短編集PERFECT版』を格安購入する方法
Amazonなどの電子書籍52サイトを徹底比較した結果、以下の3サイトにて『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』を数百円の格安価格で購入できることが分かりました。
- ebookjapan:たくさんのSF短編作品を読みたい方向け
- コミックシーモア:とりあえず1冊SF短編集を読んでみたい方向け
- U-NEXT:SF短編作品と一緒に、藤子先生の映像作品も見たい方向け
上記3サイトでは、初回購入時などに配布されるクーポン・ポイントを利用することで、「みどりの守り神」などSF短編漫画18作品を収録する『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版(3)』を数百円の格安価格で購入することができます。
この中でも合計3,000円の割引でSF短編集を購入できるebookjapanが、個人的に最もおすすめする電子書籍サイトです。
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「でもSF短編集をお得に読める3サイトについて、もう少し詳しく知りたい」
このように感じた方は、【2022年最新版】藤子・F・不二雄SF短編集を超お得に読める電子書籍3サイトにて、それぞれ3サイトの特徴や、向いている方などを詳しく解説しています。
「せっかくSF短編集を購入するなら、できるだけお得に購入したい」と少しでも思った方は、ぜひ下記の記事も参考にしてみてください!
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