みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま(@fujiko_comic)です。
本記事では、藤子・F・不二雄先生のSF短編漫画「旅人還る」のあらすじ、ネタバレを詳しくご紹介していきます。
また記事の最後では、「旅人還る」を収録するSF短編集についても一覧で解説していきます。
- 【ネタバレあり】「旅人還る」のあらすじ
- 「旅人還る」を収録するSF短編集一覧
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【ネタバレあり】「旅人還る」のあらすじ
主人公の男は、太陽系から遥か彼方の宇宙の果てで、最後のコールドスリープから目を覚ました。現在位置は測定不明。彼がこんな宇宙の果てにいる理由は、彼がいた地球で行われた「フダラク計画」によるものだった。
彼はこの計画に絶対に参加したいと考え、そのためならば最愛の女性にも別れを告げた。もう戻らない自分の為に、「待っていてくれ」等とは言えなかったのだ。
人類の宇宙進出の為、彼はひとり宇宙の果てを目指し旅立ち、宇宙で記録した内容を地球へと送り続けた。唯一の同僚であり話し相手はメインコンピュータ「チクバ」搭載したAIで人間同様の会話を楽しむことができ、いつの間にか彼とチクバは親友になっていた。
宇宙船内では高性能のホログラムでリアリティのある地球の絶景を楽しむことができ、生涯かけても読み切れないほどの蔵書も持ってきていたので、時間をつぶすことには事欠かない予定であった。
ひとつの恒星系を抜ける度に、彼はコールドスリープに入り、次の恒星系に入るとコールドスリープから覚めるようになっている。彼は実質、起きている間の時間しか年を取らないのだ。
初めてのコールドスリープで彼は、別れを告げた彼女の夢を見ていた。自分から別れを告げたものの、彼女に未練があった。恒星系間の移動でのコールドスリープの時間は果てしなく、地球に流れている時間と彼の活動している時間との間の乖離はどんどん離れていった。
無数の恒星系を見てきたが、文明など見つからない。そこにあるのは、ただの果てしない、のっぺらぼうのような何もない時間だけだった。繰り返される果てしないコールドスリープと記録の日々で、いつしか彼はふさぎ込むようになってしまった。
チクバとの会話も退屈だ。しかしチクバが不意に「地球を見ることが出来る」といったことで彼は身を乗り出した。久しく見ていなかった緑の惑星は、彼の心を揺さぶった。これまで見たどの惑星よりも美しかった。
しかしその地球は二百億光年前の姿。実際の地球はもう太陽に吞まれ、滅亡してしまっていたのだ。彼は二百億光年分の涙を流した。チクバは彼に、異変が起きていることを告げる。膨張を続けていた宇宙が収縮を始めていて、この先の安全もどうなるかも見当がつかなく保証が出来ない。
彼はそれを聞くと、チクバの任務を解除し最後のコールドスリープに入ったのだった。このコールドスリープの間に、彼は宇宙諸とも無に還るはずであった。が、彼は再び目覚めたのだ。
地球を出た時と寸分の違いのない星空が彼の眼前に広がっている。そして地球も……。彼は
その地球に降り立ち、驚くことになる。大気、動植物、すべてがそっくりそのままだったのだ。降り立った場所からは宇宙へ旅立った宇宙空港から見える山まであった。
彼は足が鈍ってしまっており、街まで歩くことが出来ず木陰で一休みした。そこへ見たことのある女性が横切った。
彼女は宇宙空港から飛び立つ一隻の宇宙船を見上げ、涙を流した。そう、別れを告げた彼女だった。
宇宙は収縮した後、また、彼の生きた時代まで膨張していたのだった。
「旅人還る」を収録するSF短編集一覧
藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は作成された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。
ここでは、「旅人還る」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。
- 藤子不二雄SF傑作 超兵器ガ壱號(アクション・コミックス/双葉社)
- 藤子・F・不二雄 SF全短篇 1巻(中公愛蔵版/中央公論社)
- 異色SF短篇 3巻(藤子不二雄ランド/中央公論社)
- 藤子・F・不二雄SF短篇集 4巻(中公文庫コミック版/中央公論社)
- 藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版 7巻(小学館)
- 藤子・F・不二雄SF短編集 4巻(My First BIG/小学館)
- SF・異色短編 3巻(藤子・F・不二雄大全集/小学館)
上記のように「旅人還る」は複数のSF短編集に収録されているため、「旅人還る」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。
結論を言うと、「旅人還る」だけに限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。
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- 価格(紙の書籍):1,980円
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