藤子不二雄のSF短編「裏町裏通り名画館」のあらすじ・ネタバレを考察

 

みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま（@fujiko_comic）です。

 

本記事では、藤子・F・不二雄先生のSF短編漫画「裏町裏通り名画館」のあらすじ、ネタバレを詳しくご紹介していきます。

また記事の最後では、「裏町裏通り名画館」を収録するSF短編集についても一覧で解説していきます。

この記事の信頼性

 

 

【ネタバレあり】「裏町裏通り名画館」のあらすじ

青年は裏通りをうろついていた。そこに裏町名画館という映画館があった。

なんと「南極物語」と「スターウォーズ」が放映しているという。しかも料金は350円。とびきりに安い。実は「南極物語」ではなく「北極物語」、「スターウォーズ」ではなく「ヌターウォーズ」であったが、青年は勘違いしていた。

館内に入ると、客は青年1人だけ。独占状態で上映が始まる。まずは「北極物語」から。

「南極物語」ならば高倉健が主演だが、一向に高倉健は出てこない。アザラシの親子が主人公の記録映画のような感じだ。

すくすくと成長していくアザラシに、青年はすっかり感情移入していた。しかし、そこに乱入者が現れる。犬ぞり、ヘリコプター、観測基地。人間がやってきたのだ。

しかし、ブリザードが起こり、人間たちは早々に去ってしまう。基地は無人となり、犬だけが残された。当然、犬は餌を求める。標的にされたのはアザラシであった。

アザラシの仲間たちは、毎晩のように次々食べられていく。主人公のアザラシも、危うく食べられそうになるが、人間たちが帰ってきたおかげで犬は回収され、なんとか助かった。アザラシが、1匹で生き抜くことを決意したところで、「北極物語」は終わる。

続いて「ヌターウォーズ」。戦争に召集されるヨサークという男の話だ。

男は、戦地でタゴーサクという男と友人になったが、パトロール中に死んでしまう。ヨサークは敵を強く憎いと感じ、特攻隊に志願した。そして、敵の本拠地に突っ込んでいったところで「ヌターウォーズ」は終わった。

裏通りには、うらうらと陽が当たっている。青年の気持ちはうらびれていた。

350円取られてうらめしいと思いながら、青年がとぼとぼと歩いていくところで、物語は終わる。

 

「裏町裏通り名画館」を収録するSF短編集一覧

藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は作成された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。

ここでは、「裏町裏通り名画館」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。

上記のように「裏町裏通り名画館」は複数のSF短編集に収録されているため、「裏町裏通り名画館」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。

結論を言うと、「裏町裏通り名画館」だけに限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。

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