藤子・F・不二雄のSF短編漫画「懐古の客」のあらすじ・ネタバレ

 

みなさんこんにちは、気ぶりの爺さま（@fujiko_comic）です。

 

本記事では、藤子・F・不二雄先生のSF短編漫画「懐古の客」のあらすじ、ネタバレを詳しくご紹介していきます。

また記事の最後では、「懐古の客」を収録するSF短編集についても一覧で解説していきます。

この記事の信頼性

 

 

【ネタバレあり】「懐古の客」のあらすじ

主人公の青年は刺激も感動もない、平凡な日々を送っている。

カメラマンの友人は世界中を飛び回り、常に感動の毎日を送っており、自分とのギャップに青年は思い悩む。

そんな青年の住居に謎の男が来た。男は青年の部屋のくずれかけた壁、プヨンプヨンの畳に感動している。

勿論、青年は全く見知らぬ失礼な男に激怒する。男はヨドバと名乗り、自分は未来から旅行できており6泊7日で20万を払うから泊めてくれという。

青年は家賃や食費に充てられると考えて、つい了承してしまう。こうして青年とヨドバの奇妙な共同生活が始まった。

ヨドバは青年が出す質素な食事にも感動し、漫画家である青年の仕事の模様を見て感動した。過去の生活を満喫している様子だ。

だが、ヨドバは旅行への出発前に予防接種を怠っており、過去の雑菌への抵抗力が無く、重い病気にかかってしまう。

青年はヨドバを病院に連れていった。診断によると、命の危険もあるということでヨドバは即入院となった。

青年は困ったことになったと悩むが、よくよく考えると何を困っているんだと思いなおす。

結局、ヨドバとは知り合いでも何でもないのだから、自分が気にする必要はないのだ。青年は漫画の締め切りが近かったことを思い出し、急いで仕事に戻る。

自室では大家さんが待ち構えていた。以前から、立ち退きを要求されていたが青年は断り続けていた。

今回、立ち退き料を出すからどうにか出ていってくれと頼まれる。お金に困っていた青年は快諾する。

こうして青年は家を立ち退き、住んでいたアパートは取り壊された。

一方ヨドバは1ヶ月入院し、何とか一命を取りとめ、アパートの跡地に戻ってきた。

しかし当然、そこには何もない。旅行の団体、添乗員も集合時間を過ぎたため誰もおらず、ヨドバはこの何も分からない時代で、何も頼るものもなく生きていかなければならなくなった。

ヨドバがこれからの生活を案じるところで物語は終わる。

 

「懐古の客」を収録するSF短編集一覧

藤子・F・不二雄先生のSF短編作品は作成された年代がバラバラとなっていることから、合計22冊ものSF短編集が書籍化されています。

ここでは、「懐古の客」が収録されたSF短編集を一覧でご紹介します。

上記のように「懐古の客」は複数のSF短編集に収録されているため、「懐古の客」を読みたくても、どの書籍がオススメなのか分からない方もいらっしゃると思います。

結論を言うと、「懐古の客」だけに限らず藤子先生のSF短編集を読むなら、すべてのSF短編112作品が収録された完全版書籍『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』の購入をオススメします。

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